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2011年10月25日火曜日

コラム[生 カルマ 死 カルマ 生]


ありとあらゆる物が自分のカルマと縁によって、やって来て次の瞬間去って
行く。
まるで流れる川の中に立っているようだ。
その流れはまさに宇宙のエネルギーそのものだ。
体の外側も流れている。
体の内側も流れている。
それは高速の流れだ。
動いている身体をもって、僕は動いている世界に飛び込んで行く。
生きている世界は僕が立ち止まっても、押し寄せてくる。
それが生と云うものだ。

今日一日、いろいろな物や出来事が、僕の所へ引き寄せられ押し寄せて来て、
超スピードで去って行った。

死とは自分の中の流れが止まって、別次元の止まっている外界を、意識だけが
流れて行く状態だ。
その時、世界は押し寄せて来ない。
意識が動くので世界が動いているように想えるのだ。

純化できていない意識はやがてある特定の振動を持ったエネルギー(音、匂い、
光、色彩)に強く引きつけられる。
鮭が故郷の川の水を知っているように、自分を思い出し、帰るべき世界、生ま
れるべき所に強く惹きつけられる。
そして人間は生まれてくるのだ。

純化出来ていない意識はどうしても成し遂げたい願を持っている。
それが良いカルマ仏性だ。
仏性発現を阻害するものが悪いカルマだ。
陰陽二つのエネルギーが人間の潜在意識から放射される。
一つの人生で遭遇するあらゆる出来事の源泉はそこにある。

カルマに対する洞察、カルマのコントロール、アカルマへの道が全ての人間の
遠い旅路なのだ。

プレクシャ・ディヤーナはその旅の道しるべであり、地図でもある。


<著:坂本知忠>
(協会メールマガジンからの転載です)


プレクシャ・メディテーション 10月集中合宿レベル2終了のご報告


日本プレクシャ・ディヤーナ協会のプレクシャ・ディヤーナ集中合宿レベル2
が10月9日~16日までの7泊8日の日程で開催されました。

今回も少人数となりましたが、秋へと変わっていく只見の自然の中じっくりと
自分と向き合い、奥深い瞑想の講義と実践をしていただきました。野外での研
修も充実していて、色づいていく木々を眺めながらの登山や森の散策、その中
で栗やきのこ狩りをしたり、マクロビオティック料理で季節の味覚や野菜たっ
ぷりのお料理を味わったりと様々な体験をされたようです。

参加者の方の感想をいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。

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<Mさん>
いつも自分のクラスでカヨーウッサグやアンタルヤートラなどを指導してはい
るものの、自分の瞑想時間は短く惜しいものしか出来ていないのが現状である。
久しぶりに先生の指導のもとに自分自身が深く入り込める瞑想ができたような
気がする。

呼吸法を行ってからの瞑想が集中しやすかった。4ステップ瞑想を行った後は
これまでになく非常に頭も身体もすっきりとし、爽快感と充実感が得られた。
マントラは集中できるのと、音の響きによるバイブレーションと気・プラナ・
エネルギーの流れと身体の中のバイブレーションをより明確に感じられるので
好きである。

「倍音声明」は母音の音とシンギングボールのバイブレーションが、ぴったり
合ったときはとても気持ちが良かった。これはマントラを唱え慣れた人達と行
うと良い波動が生まれると思うので、またやってみたいと思う。


<Sさん>
アラハンのマントラがとても気持ちが良い。チャクラに響いて瞑想に入りやす
い。マンガル・バウナも心地が良いし、マントラはマスターしていきたいと思
う。声を出すことは、響きを通して自分の中を感じやすいので教室でも少しづ
つ取りいれていけたらと思う。

シャリーラ・プレクシャの応用では、バストリカの後の感覚がすごかった。手
足や胴体の表面はロボットのように動かない感じなのに、中はすごい状態でピ
リピリした状態となり、電磁気の身体ということが実感できた。


<Cさん>
一週間毎日毎日瞑想をし、それひとつに集中できた日々でした。レベル1と2の
合宿に続けて参加できたことは私にとっては奇跡的なことでしたが、こんなに
長い合宿で集中して勉強できたことを幸せに思うし、ご縁を感じるし、これか
らの自分の人生に必要な勉強に導かれたのだろうなぁと思っています。

今回学んだ一番のことは、最終日の2時間の瞑想です。少しの緊張と不安の中
周りの方のエネルギーを感じ、その一体感が励みになったような気がします。
後半腰の痛みに意識が向いたりということもありましたが、2時間の集中が終
わった後の瞑想は1時間の集中力が違う気がします。

これからの自分の人生において関わる人に友好的で自分の家族に感謝して過ご
すことも忘れずに、常に課題を持って自己研鑽していきたいと思います。合宿
は終わりですが、何かが始まったような気分です。


<Tさん>
只見に来て、川の瞑想に向かいながら景色を眺めていると7月に来た時の只見
の様子と一変し様変わりした風景に息を呑んでしまいました。レベル1では無
常についての課題を与えられていましたが、来ていきなり実感として感じさせ
られました。

瞑想はレベル1と違って2では難しく、身体に受けるエネルギーが深く、肉体の
中にある電磁気的な感覚がよく分かり、自分がどんどん浄化していくのがとて
も心地よく毎日を過ごしていました。少し行き詰ってしまったのは、瞑想中の
誘導で指示される色がでてこないことがあり、葛藤がありました。色を観る練
習は帰ってからも訓練しなくてはと思います。

坂本先生の誘導はとても分かりやすく、私はこういう瞑想を味わいたかったの
だと改めて思いました。瞑想中の体験では、これは自分ではない、自分ではな
いとどんどん進んでいくうちに、あれ?私って何だろう、何もない?とふと気
が付くと何にも囚われることや執着することはないのだという、裸の自分を観
た様な気がします。


<Kさん>
今回は秋ということで、空気も静まり瞑想にふさわしい気が満ちていた。登山
やいやしの森散策も自然とふれあうことができ、毎日の温泉もいい。我々のた
めに心をこめて作ってくれたマクロビオティック料理も美味しく、瞑想の助け
になってくれたと思う。

朝一番にマントラを皆で唱え、心の清めに清掃行法をして、川での瞑想。時々
アサナをしたり、瞑想に集中していく。レベル1よりさらに深く難しい2の瞑想。
やるたびに心身が整っていくようだった。素晴らしい仲間と共に一週間過ごせ
たことは、この上ない喜びだった。

意識力、集中力、忍耐力の強さをもっと高めていけたら何時間でも、あるいは
残りの一生を瞑想して暮らしていけるかもしれない。そして一人でも多くの人
に伝えることができるかもしれない。エネルギーを高めていきたい。
只見の場の力にはいつも感謝である。ありがとうございました。

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以上の感想は毎日の体験記から抜粋させていただきました。合宿にご参加いた
だきました皆様、ありがとうございました。

今年は11月の入門合宿が最後となりますが、また来年只見の雪解けの5月以降
の予定が決まり次第このメールマガジンでもご案内させていただきます。プレ
クシャ瞑想を長く学ばれている皆様も、合宿未体験の皆様も楽しみにしていて
ください。