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2015年4月23日木曜日

5月からスタートするレベル1の瞑想講座について

「瞑想とヨガ」坂本知忠講師による、プレクシャ瞑想教室 <東中野>
(*単位取得対象講座)

『勝利者の瞑想法』著者である坂本知忠による定期プレクシャ瞑想教室です。

5月からは新しい講座がスタートしますので、下記日程および講義内容をご確
認の上、ご参加ください。

日時:毎週木曜日 19:00~20:30

<内容>

【5月開催 プレクシャ メディテーション レベル1】

指導者養成のレベル1を目指す方、今までの復習をしたい方、瞑想を基礎から
学びたい方向けの講座です。

5月14日 講義:瞑想とは何か どのように行うか
    実習:カーヨウッサグ
5月21日 講義:カーヨウッサグの理論
    実習:カーヨウッサグ
5月28日 講義:アンタルヤートラの理論
    実習:アンタルヤートラ(講師:中村正人)
6月4日  講義:ジャイナ教と瞑想 仏教瞑想との相違点と類似点
    実習:アンタルヤートラ(講師:中村正人)
6月11日 講義:シュヴァーサ・プレクシャの理論
    実習:シュヴァーサ・プレクシャ(講師:中村正人)
6月18日 講義:呼吸法とプラーナヤーマについて
    実習:プラーナ・サンチャラニー・ムドラ
6月25日 講義:マントラを唱える意味
    実習:スマブリッテイ・シュヴァーサ・プレクシャ
7月2日  講義:身体の宗教哲学的意味
    実習:シャリーラ・プレクシャ
7月9日  講義:肉体、電磁気体、カルマ体、魂について
    実習:シャリーラ・プレクシャ
7月16日 講義:8つの主要なケンドラについて
    実習:ジョーテイ・ケンドラ・プレクシャ
7月23日 講義:4ステップ瞑想の組み合わせ時間配分について
    実習:4ステップ瞑想
7月30日 講義:レベル1のまとめ 実習:4ステップ瞑想


場所:NPO沖ヨガ協会 沖ヨガスタジオ
   中野区東中野3-6-14 小谷ビル301
電話番号:03-6908-5613
http://okiyoga.com/studio/index.php?Class
交通:JR東中野西口より徒歩5分、東京メトロ東西線落合駅より徒歩3分

アクセスマップにつきましては、下記URLにてご確認ください。
http://goo.gl/maps/qJtvK

※当日参加費として2,000円を頂戴いたします。
※NPO沖ヨガ協会(国際総合ヨガ協会)の会員でなくとも受講できます。
※初めて参加される方は予め連絡をいただき、日程や開催場所をご確認下さい。
※ヨガマットは不要です。


コラム[過去と現在と未来をつなぐ出会い]

新刊書『坐禅の源流印度へ』のあとがきに、「誰かが五十年後百年後にそれ
[私が書いた拙い文章]を見つけて、その人の心の琴線に届けば嬉しい」と書
いた。なぜそのように書いたかといえば、私自身が50年以上前に書かれた文章、
今では誰からも顧みられることがなくなった文章に心惹かれ愛読しているから
である。

私は今ではディズニーランドで有名になった海辺の漁師町浦安に生まれた。生
家は浦安で採れたあさりやハマグリなどを漁師から買い取り、船で東京に運ん
で卸売商売をしていた。海と船と釣りに多大な縁がある幼少期を過ごした。戦
後の食料難だった時代に家族も多く、使用人や居候の警察官などが出入りする
賑やかな家だった。漁師の操る船よりもずっと大きな木造の焼玉船(重油エン
ジン)に時々、祖父に乗せてもらった。船上から冬の東京湾の澄んだ空気を通
して、前衛の箱根や丹沢の黒々とした山並みの背後に白い富士山が浮かぶのが
望まれた。海上から遠く山々を眺めたとき、まだ見ぬ世界、知らない世界に対
して強烈な憧れが起こった。小学校、中学校と父母に連れられて箱根や塩原、
伊香保などの山の温泉にも行った。その時目にした渓谷や森の木々の美しさに、
岩や石の面白さに気づいて、夢中になった。そして高校生になった時、私は山
岳部に入ることしか頭にない、そんな青年になっていた。高校一年生の夏、日
本でも一番険しいとされる北アルプスの剱岳に登った。今までこんなに凝縮さ
れた充実感、達成感を味わったことがないとその時思った。剱岳に登った後、
私の頭の中と心は山に対する憧れでいっぱいになった。山に対する若き日の思
いは今も継続している。

私はスポーツ観戦には全く興味がない。野球もサッカーもバレ-ボールも卓球
もフィギュアスケートも、テレビで放映されていても関心がなく観ない。私の
家内はスポーツ観戦が大好きなのでその点では全く趣味が違う。登山はスポー
ツのようでスポーツではない。競い合うものではなく、第三者が競技として観
戦するものではないからである。しかし登山家も、自分の体験を文章にして読
者に読んでもらうことはできる。日本には明治以来、有名、無名の沢山の登山
者が優れた山岳紀行文を書いてきた。私はそうした山岳紀行文を読むことが好
きである。登山がスポーツであるとすれば、他のスポーツにおける観戦にあた
るものが山岳紀行文や随筆を読むことであると言えるかもしれない。

私が好きな登山家は冠松次郎である。代表的な著作は昭和3年にアルスから発
表された「黒部渓谷」である。「黒部渓谷」は昭和37年にあかね書房より刊行
された『日本山岳名著全集第3巻』に収録されていて、高校2年生の夏に購入
して読んだ。冠松次郎の著作は20代の頃古本屋で探してもなかなか見つからず、
たまたま見つけても高価で手が出なかった。

近年、そうした入手しにくかった書物も蔵書家が高齢で亡くなるせいか市場に
出回ることが多くなった。そして価格も下がり入手しやすくなった。『黒部渓
谷』の初版本も状態の良い完全な装丁で神保町の悠久堂で見つけた。価格は18
00円、30年前の十分の一の価格だ。それ以来、冠松次郎の著作を見つけると状
態が良ければ悠久堂で買うようにしている。昭和4年第一書房刊『立山群峯』、
昭和5年第一書房刊『黒部』、昭和10年梓書房刊『白馬連峰と高瀬渓谷』、昭
和13年書物展望社刊『峰・渓々』、昭和14年三省堂刊『峯・瀞・ビンガ』、昭
和15年三省堂刊『廊下と窓』、昭和17年墨水書房刊『わが山・わが渓』等々。
刊行されてから80年ほど経過した古書である。今ではこれらの書物を読む人は
登山愛好家の中でもごくごく少数の人だけである。文章を書くことが苦手だっ
た私が文書を書くのが好きになったきっかけも山岳紀行文をよく読むようにな
ったことと、自らも山岳紀行文を書くようになったからである。

私がヨガや瞑想に興味を抱いたのは登山がベースになっている。80歳ぐらいま
で元気で登山をしたいと思ったことと、20歳で肺結核を患ったことが私をヨガ
に向かわせた。

肺結核の病が癒えたとき、すぐには激しい登山は無理だったので、山麓歩きや
ハイキング程度の軽い山歩きから再開した。その頃、奥会津の山深い村々に魅
せられて峠を越えて集落を訪ね歩いた。美しい古民家と古風な山村の暮らしぶ
りに惹かれて、3、4年かけて奥会津の村々集落をくまなく歩いた。そうした体
験があったからこそ私は只見の叶津番所に出会い、叶津番所の保護と活用とい
う活動に私を向かわせたのである。

その後、番所の活用とヨガの実践が結びついて「みずなら只見ユイ道場」を作
った。子供の頃から今までエポックな出来事を点として捉え、それを繋いでみ
ると、バラバラに生起していると思った出来事が実はある法則性をもって相互
に関連して生じていることが解る。それが原因と結果の法則、因果律である。
生まれる前の私の潜在意識の中に既に過去の体験の結果による種があった。そ
の種に導かれて私は生まれた。それはたまたまでもなく、偶然でもなく慎重に
計画されたもののような気がする。20年以上も前のこと、私はジャイナ教の高
僧ムニ・シュリ・キーシャンラール師と全米パストラル・リグレッション協会
会長のネビル・ロウ師から個人セッションで過去生回帰瞑想を体験した。過去
生回帰瞑想によって私は潜在意識下にある自分の種を知ることができた。

私たちの命の本質は過去の上に今が重なっていて、今の上に未来が重なって行
くものだとすれば、今生の人生の流れが解かれば、忘却の彼方に消えていた過
去生のことがなんとなく解ってくる。現在と過去が解ってくれば、次にどうな
るかおおよそ見当がつくものだ。次にどのような所に生まれどのような人生に
なるかは、現世で心惹かれたものがキーワードとなって導きだされるだろう。

キーワードとなって導くものは知識でなく記憶でもなく、ある種の願望であり
成し遂げたい夢であり嗜好でありイメージである。私の場合は、山 源流 石
 岩石 水晶 石庭 ヨガ 瞑想 プレクシャ・メディテーション 古民家 
田舎の村 桃源郷 寺院建築 温泉 修行の場 自給自足 油絵 日本刀 武
道 ヒマラヤ 奥会津 早い移動手段 空を飛ぶ 平和 他との一体感 等で
ある。

高齢の域に達した今、今生を振り返ってみると、山というキーワードが私の足
元を照らし導いていたことが解った。多分、次の人生ではプレクシャ・メディ
テーションが私の足元を照らし導くだろう。

私がどんな時代、どんな場所に生まれても、きっとどこかで再びプレクシャ・
メディテーションを見つけることができると確信している。瞑想というキー
ワードが私の次の人生のエポックな出来事を引き寄せ、出会った事、起こって
きた事をどう受け止め解釈し行動するかで次の人生が展開していくだろう。い
ずれの人生でも、その時々でやるべき時にやるべき事をきちんとやることしか
ないのである。いつか私にも原因と結果の法則、生まれ変わりに飽きる時が来
るだろう。苦を離れて楽がないことを疎ましく感じるようになるだろう。その
時、真剣にモークシャ(解脱)になることを望むだろう。モークシャを望む時、
今、経験していること実践していること練習していることが必ず役に立つ。プ
レクシャ・メディテーションが必ず役に立つと確信している。

<著:坂本知忠>
(協会メールマガジンからの転載です)

新刊『坐禅の源流印度へ―プレクシャ・メディテーション随想録』発行

この度、当メールマガジンの名物コラム「勝利者の瞑想法」が一冊の本になり
ました。

タイトル:『坐禅の源流印度へ―プレクシャ・メディテーション随想録』
著者:坂本知忠
出版元:日本プレクシャ・ディヤーナ協会
初版発行日:2015年4月25日
全:180ページ(A5サイズ モノクロ)
販売価格:1,000円

メールマガジン発行当初の2011年4月から今年3月までの選りすぐりの作品を集
めた著書となります。目次には下記のタイトルがつけられたことにより、より
分かりやすく読みやすい内容になりました。著者の今までのヨガ・瞑想歴を振
り返りつつ、プレクシャ・メディテーションや瞑想・哲学など、そしてそこか
ら著者が学んだ智慧を様々な観点から書かれております。

<目次タイトル>
1、瞑想とは何か
2、カルマについて
3、仏教とジャイナ教
4、非暴力・環境問題
5、深く考える

この協会のメールマガジン自体は以前から構想を考えてはおりましたが、震災
直後の精神的に困難な2011年の4月に、プレクシャを伝えることが人々の心の
平安を取り戻すためにも大切なことだという信念を胸に、協会発足当初たった
3名でスタートを切ったメールマガジンです。それから5年が経ち、著者の坂本
会長が1回も休むことなく、全てを出し切る思いで努力を重ねて毎月綴られて
きたコラムをまとめられたことは、著者そして協会にとりましても、大きな意
味があると思います。今回編集を担当した私自身、全編をまた改めて読み直す
と、今になって響いてくる言葉や、共感できること、ようやく理解できた内容、
そしてまだ未熟な自分には未知の部分など様々な発見があり読み応えがありま
した。

当協会のメールマガジンを最初から講読なさっている方も、最近になって講読
され始めたかたも、ヨガや呼吸法、そして瞑想などにご興味のある方にはぜひ
読んでいただきたい一冊です。ぜひこの機会に改めて読んでみられてはどうで
しょうか。

なお、当協会の自費出版の著書となるため、一般書店では扱っておりません。
購入希望の方は協会または坂本会長まで直接お問い合わせくださいませ。

また、当協会会員の皆様に嬉しいお知らせがございます。
坂本会長のご厚意により、平成27年度の協会会員の方にもれなく新刊をプレゼ
ントします。会員の継続がまだの方はお早めにお手続きください。間もなく発
行される会報誌と一緒に郵送させていただきます。また、登録が未だの方もこ
の機会にぜひ入会してみませんか?

会員特典や入会方法は下記をご覧ください。
お問合せはこちらまで(協会事務局メールアドレス:japan@preksha.com)