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2010年12月8日水曜日

第22回プレクシャ・メディテーション研究会開催のご案内

第22回プレクシャ・メディテーション研究会を下記のとおり開催いたしますので、ご案内申し上げます。ふるってご出席下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。



日時: 1月17日(月)19:00~21:00 

場所: 「市川市南行徳
(東京メトロ東西線「南行徳」駅下車、徒歩1分。南口を出て線路沿いに浦安方向へ。
突き当たりの建物。立体(タワー)駐車場有り(車入口は大通り側))
アクセスマップ: http://www.city.ichikawa.chiba.jp/gyotoku/m_mapprak.html

テーマ: ヨガの呼吸と瞑想の呼吸②――呼吸を感じる意味

前回は、シュヴァーサ・プレクシャで理想とされる「科学的な完全呼吸」の内容をザヴェリ氏の別の著作で確認し(I)、さらに最新の脳科学において瞑想(坐禅)の効果がどこまで解明されているかを補足・検討したうえで(Ⅱ)、仏教瞑想(アーナーパーナサティ=安般念)の具体的な内容を整理しました(Ⅲ)。当日の予定ではさらにヨガ式呼吸法「プラーナーヤーマ」について二つの文献を比較検討しながら「プラーナ」の意味を再確認し(Ⅳ)、最後にジャイナ教の「呼吸の知覚」瞑想を発展的に理解するための試みを提示するつもりでしたが、時間の関係でお話しできませんでした。
そこで次回は、プラーナとの比較における「気」の概念(とくに科学的側面)にも触れながら、前回の続きを中心に報告させていただきます。参加される方は、お配りした論文資料ならびに参考図書に事前に目を通してきてください。お持ちでない方は、下記にレジュメのアウトラインと参考資料のリストを掲載しておきますので、そちらでご確認ください(もし入手困難な場合は郵送いたします。早めにご連絡ください)。

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前回(第21回)プレクシャ・メディテーション研究会
報告アウトラインと使用文献

報告日: 2010年12月6日
テーマ: 呼吸を感じる意味

I.ザヴェリ氏による呼吸の解説

Ⅱ.呼吸を科学する        

有田秀穂(東邦大学)「坐禅・読経の神経科学」『呼吸の事典』(p.652) または
井上ウィマラ・有田秀穂『瞑想脳を拓く』(佼成出版社)(p.12-48)

参考:
板橋興宗「いのちの微笑み:丹田呼吸の体験報告」『呼吸の事典』(序)
原田祖岳禅師『正しい坐禅の心得』(p.21)(大蔵出版、1979年)

Ⅲ.瞑想の呼吸①:仏教瞑想「アーナーパーナサティ」    

松田愼也(上越教育大学)「仏教からみた気」『呼吸の事典』(p.646)
井上ウィマラ(高野山大学)「呼吸を感じるエクササイズ」『呼吸の事典』(p.625)

参考:
井上ウィマラ『呼吸による気づきの教え――パーリ原典「アーナーパーナサティ・スッタ」詳解』(佼成出版社)
ラリー・ローゼンバーグ著『実践ヴィパッサナー瞑想 呼吸による癒し』(春秋社) 

Ⅳ.瞑想の呼吸②:ヨガ式呼吸法「プラーナーヤーマ」

B.K.S.アイアンガー著/沖正弘監訳『ヨガ呼吸・瞑想百科――プラーナによる心身のバランス回復(Light on Pranayama)』(白揚社)
綿本彰(日本ヨーガ瞑想協会)「ヨーガと瞑想」『呼吸の事典』(p.636)

Ⅴ.瞑想の呼吸③:ジャイナ教の瞑想法「シュヴァーサ・プレクシャ」
(無意識の「科学的な完全呼吸」あるいは「科学的な完全呼吸」の無意識化)


以上

2010年11月8日月曜日

第21回プレクシャ・メディテーション研究会開催のご案内

拝啓  時下、益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。

第21回プレクシャ・メディテーション研究会を下記のとおり開催いたしますので、ご案内申し上げます。ふるってご出席下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。

準備の都合上、出欠を前日までに中村までご連絡ください。  

敬具



* 今年度より、原則として、毎月第1月曜日に研究会を開催することになりました。

日時: 12月6日(月)19:00~21:00 

場所: 「市川市南行徳
(東京メトロ東西線「南行徳」駅下車、徒歩1分。南口を出て線路沿いに浦安方向へ。突き当たりの建物。立体(タワー)駐車場有り(車入口は大通り側))
アクセスマップ: http://www.city.ichikawa.chiba.jp/gyotoku/m_mapprak.html

報告者:中村正人

テーマ:ヨガの呼吸と瞑想の呼吸――その哲学的および科学的意味

前回は、アチャーリヤ・マハープラギャ師の叙述を中心に「呼吸の知覚」瞑想の、とくに科学的側面を検討しました。そしてシュヴァーサ・プレクシャの効用が科学的にどのように説明されているか、その範囲を明らかにしました。しかしながら、「呼吸の知覚」の際に行うのに理想的とされる「科学的な完全呼吸」とは実質的にヨガでいうプラーナーヤーマであり、このヨガ式呼吸法の意義が強調されている半面、それを知覚することで何故にシュヴァーサ・プレクシャの効果が生まれるのか、どこまでがヨガ式呼吸法の効果でどこからがシュヴァーサ・プレクシャ自体の効果なのかが必ずしも明確ではなかったように思われます。
そこで次回は、まず「科学的な完全呼吸」の内容をザヴェリ氏の別の著作で今一度詳しく確認し、それとヨガのプラーナーヤーマを比較します。それによって効果の切り分けができるかどうかが一つのポイントとなります。またその際、必要に応じて、現代の呼吸の科学に関する知見も参照します。さらに、これらの呼吸法が他の瞑想、とくにプレクシャと同じく古くから伝わるヴィパッサナー瞑想の呼吸の教え「アーナーパーナサティ・スートラ」ではどのように扱われているのか、プラーナとは結局何なのか、ひいては呼吸とは何なのかについても様々な角度から見ていきたいと思います。外側からプレクシャ瞑想の理解を試みるというのが次回のアプローチです。参加される方は、参考として下記の日本語文献の中から関心のあるものをぜひ事前にお読みください。一層議論が面白くなると思います。

①B.K.S.アイアンガー著/沖正弘監訳『ヨガ呼吸・瞑想百科――プラーナによる心身のバランス回復』(白揚社)

②井上ウィマラ『呼吸による気づきの教え――パーリ原典「アーナーパーナサティ・スッタ」詳解』(佼成出版社)

③ラリー・ローゼンバーグ著『実践ヴィパッサナー瞑想 呼吸による癒し』(春秋社)

以上

2010年10月26日火曜日

第20回プレクシャ・メディテーション研究会開催のご案内

第20回プレクシャ・メディテーション研究会を下記のとおり開催いたしますので、ご案内申し上げます。ふるってご出席下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。



日時: 11月1日(月)19:00~21:00 

場所: 「市川市南行徳
(東京メトロ東西線「南行徳」駅下車、徒歩1分。南口を出て線路沿いに浦安方向へ。
突き当たりの建物。立体(タワー)駐車場有り(車入口は大通り側))
アクセスマップ: http://www.city.ichikawa.chiba.jp/gyotoku/m_mapprak.html

報告者:中村正人
テーマ:シュヴァーサ・プレクシャの効用と科学的説明、あるいは呼吸の意味

前回は、カヨーウッサグの科学的側面を検討しました。カヨーウッサグの効用の最大のものは、ストレスに対するリラクセーション効果であり、そのプロセスの説明に叙述の大部分が費やされていることを確認しました。
次回は、「呼吸の知覚」瞑想を取り上げます。「『い(生)きる』とは『いき(息)をする』ことである」という格言の意味を、アチャーリヤ・マハープラギャ師の叙述を中心に、できればヨガや最新脳科学の知見を織り交ぜながら、考えたいと思います。

*参加ご希望の方は、メールにてお問い合わせください。

2010年9月28日火曜日

第19回プレクシャ・メディテーション研究会開催のご案内

第19回プレクシャ・メディテーション研究会を下記のとおり開催いたしますので、ご案内申し上げます。

* 今年度より、原則として、毎月第1月曜日に研究会を開催することになりました。

日時: 10月4日(月)19:00~21:00 

場所: 「市川市南行徳
(東京メトロ東西線「南行徳」駅下車、徒歩1分。南口を出て線路沿いに浦安方向へ。
突き当たりの建物。立体(タワー)駐車場有り(車入口は大通り側))
アクセスマップ: http://www.city.ichikawa.chiba.jp/gyotoku/m_mapprak.html

報告者:中村正人
テーマ:カヨーウッサグの効用と科学的説明

前回は、プレクシャ・メディテーションの科学的説明の基礎を築いたJ.S.ザヴェリ氏の著作を紹介しました。古代宗教に起源をもつ瞑想を如何にして現代の科学的な言葉に置き換えるか。そういう意欲的な姿勢が読み取れる内容でした。私個人としては、瞑想の主たる効果は脳に対して及ぶと考えていましたが、ザヴェリ氏の説明では神経内分泌系への影響ということが特に強調されていました。つまり、脳自体というよりは体全体のホルモン分泌の調整を通して脳も、そして他の身体各部も整えられていく、そういうプロセスとしてプレクシャ瞑想を理解する必要があるのではないかということを感じました(その点が他の瞑想との大きな違いかもしれません。というのは、プレクシャ瞑想はまず感情の鎮静化を志向する瞑想であるという特長をもつからです)。
以上をイントロダクションとして、次回は、カヨーウッサグの科学的側面を整理します。私たちがプレクシャ瞑想を指導する時、具体的にどのような効用がどういう理由で生ずるのかを理解しておくことは不可欠です。また、それと同時に、科学的な説明の限界もきちんと意識して、無責任なことは言わないように注意することも重要です。そしてその場合、科学的に説明できないということにたいして私たちはどういう態度をとるべきなのか(科学的に説明できないから信用すべきではないと片付けてしまうのかどうか)といった点も、科学的世界観の史的系譜をさかのぼりながら考えてみたいと思います。

出席される場合には資料のご用意もあるため、事前にご連絡の程お願い致します。