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2014年2月20日木曜日

第1回プレクシャ・コミュニティ開催のご案内

皆さんは瞑想やヨガを何故・何のために行っていますか? 
それぞれ目標や目的をお持ちだと思いますが、その目的は達成されていますか? 
あるいは、確実に達成に向かっていますか?

先日、プレクシャ・コミュニティ交流会の打ち合わせで、ジェインの方々(ジ
ャイナ教徒の方々ですが、宗教的ではないのでこのように呼びます)から「会
の前に3つのことを心掛けてきて下さい」と言われました(以下、要約)。

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 一つ目は、体をきれいにするということ。身体に対する意識、慈しみをもつ
ことはすべての愛情(affection)の基礎です。それをしっかり認識するため
に、体の洗い方から学ぶ必要があるということです。「人は生まれた直後に何
を見ますか? お母さんの体ですね。体で母の温もりを感じますね。そこから
すべての愛がはじまります。」

 二つ目は、食事の内容を考えるということ。人は毎日食べて生きています。
そして不要な物は排泄されますが、必ず体の中に残る物があります。それは
日々蓄積され、人の心にも影響を与えます。悪い物を食べると体が不健康にな
り、心が不健全になり、その人の人生も不調和なものになっていきます。悪い
カルマを入れないことは、まず食事からはじまります。

 三つ目は、衣類にも気を遣うということ。暗い色の服を着ると気持ちは暗く
なります。明るい色を着ると心が明るくなることは皆さんご存知のとおりです。
ジャイニズムではそれをレーシャ(精神の色)と関連づけて理解します[注:
レーシャというのは魂から放たれる光の放射に付く色のことをいいます。カル
マやその人の性質によって様々な色になり、最終的にいわゆるオーラとして、
その人の性状として現れます]。

 ジャイニズム(ジャイナ教)は、自然法則に忠実に則って生きる知恵(know
ledge)です。だから言葉や講義を通じて頭で理解する前に、まずそれらの基
本をやってみてください。そのうえで会に参加してみてください。それだけで
お話する内容の理解は格段に違ってくるはずです。

瞑想やヨガも同じです。それは心身の健康にとって非常に有効なテクニックで
すが、その前に大切なことがあります。それをよく考えてください。そうすれ
ば、もう半分以上、瞑想やヨガをする目的が達成されたことになります。すべ
ては考え方なのです。
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そんなお話をこれから毎月、ジェインの方々からうかがいます。その記念すべ
き第1回プレクシャ・コミュニティ交流会を下記の要領で開催します。奮って
のご参加をお待ちしております(原則として事前の予約が必要です)。

日時: 2月22日(土)9:00~プレクシャ・メディテーション/10:00~座談会
場所: ヴェジハーブサーガ - VEGE HERB SAGA
   (上野5-16-9サンエイビル地下(JR御徒町駅から徒歩2分))
ホームページ:http://www.vegeherbsaga.com/shop.html
予約・お問合せ:savita.nakamura@gmail.com
参加費:無料(別途お茶代などがかかる場合があります)

※このコミュニティの連絡は、Facebookの「プレクシャ・コミュニティ」(連
絡用の非公開グループ)を通じて随時更新されます。ご興味のある方は、同グ
ループに登録させていただきますので、グループ検索して「プレクシャ・コミ
ュニティ」からリクエストを送るか、直接、日本プレクシャ・ディヤーナ協会
又は中村までお申し込みください。会員であるか否かにかかわらず、広くどな
たでもご参加いただけます。

(中村正人)

第51回 プレクシャ・メディテーション研究会 開催のご案内

第51回定期研究会を下記のとおり開催いたします。ふるってご出席下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。

日時:2014年3月3日(月)19:00~21:00
場所:集会室1(地下鉄東西線「南行徳」駅から徒歩1分)

講師:伊東真知子、高山知子、丸目あきこ
テーマ:インド瞑想研修を振り返って

3月の研究会では、ラドヌーンの国際瞑想キャンプに参加した方にお集まりい
ただき、授業の中で印象に残ったことやキャンプでのエピソードなどをお話い
ただきます。

当日、皆様からのご質問も受け付けますので何なりとどうぞ!

10月のキャンプを思い出しながら、皆様とワイワイとお話するうち、また新た
に気づいたことなどをご報告できるかもしれません。大きな声では言えない、
取って置きのお話とか・・・。お楽しみに!

皆様のご参加をお待ちしております。

【今後の開催予定】
・2014年4月7日(月)19時~21時 場所:南行徳
・2014年6月2日(月)19時~21時 場所:同上

※定期研究会は、原則として、第1月曜日に開催しています。

コラム[絶体絶命、崖っぷち、究極の選択・ 非暴力と義務どっち]

<K先生からの質問(携帯メール)>
今バガヴァット・ギータについて生徒さんにお話していますが、先生は義務を
果たすのにドリタラー達を殺すバガバットの教えに関してどう思われますか?
ヨガの教えなので、殺しを肯定しているわけではないのですが、義務のためな
らカルマは働かないと解いています。

<私の返信>
K先生おはようございます。生徒さんにギータの内容を教えるなんて、やはりK
先生はすごいですね。絶対非暴力の教えと対立しますが、それは、積極的ヨガ
と消極的ヨガの違いです。出家主義か在家主義かの違いです。ギータは大乗仏
教的な教えです。消極的ヨガは苦しみを除くために楽を放棄します。楽には必
ず苦しみが伴います。苦しみから逃れようとすれば楽も逃げていきます。苦楽
一如です。      

追伸:
人間の業すなわちカルマを無くす、いろいろな方法のことを何々ヨガと言いま
す。カルマヨガだけがカルマを無くす道ではありません。ジュニヤーナもラジ
ャもマントラもハタもタントラもカルマを無くす道です。カルマヨガを日本語
に訳すと、行為のヨガ、仕事のヨガになります。意味は、その人にとって、ま
さに、今やるべきことを先送りしないで、今行うということです。起こってく
るあらゆることに対して最善を尽くし、責任をはたすことです。それによって
カルマがなくなります。ギータの教えです。カルマを無くす道がヨガなのです
から、マタニティーヨガなんていう言い方変だと思いませんか?

<K先生からのさらなる質問>
先生ありがとうございます。ギータでは悪人を殺すことはカルマにならず、欲
で人を殺すのはカルマになると書かれています。ここがどうしてもひっかかる
のです。例えば北朝鮮が攻めて来ました。日本人は逃げるところが全く無いと
します。大切な人達を昔のベトナム戦争のようにレイプしたり、惨殺したりす
る。もしそんな状態ならば、守ることは義務であり、相手を殺してもカルマに
はならないと説きます。一方ヨガでは絶対暴力はいけないと教えています。こ
この部分で矛盾がおきます。先生はもし人間の魂をもった宇宙人が攻めてきて、
人間がひどい目にあい、戦わなければ滅亡するときでも非暴力をとなえます
か?もしくは、必要ならばそれはカルマにならないと考えますか?

<私の返信>
K先生良い質問です。私なら、必要とあれば戦います。例え悪業になったとし
ても、自分がやらねばならないことなら、絶対にそのことから逃げません。例
え自分が殺されようとも、あるいは自分が他を殺すことになるとしてもそこか
ら逃げません。自分が例え地獄に落ちることになっても、自分がやらなければ
ならない過去の原因が結果になって今、そのような立場、役割、責任となって
現れているならそうします。絶対非暴力は理想です。人間は教育や洗脳で変わ
ります。北朝鮮をみれば、わかるでしょう。間違いを本当のことのように植え
つけられています。輪廻転生を理解し、自業自得を理解し魂について解らない
と人は正しく生きられないと思います。私もまだまだ解脱できそうにありませ
んね。

昨日の返信でカルマになるかならないか、について答えませんでした。行為は
何をしてもカルマになります。カルマにならない行為はありません。良い行為
は未来に問題を残しませんが、悪い行為は悪い結果をもたらします。一番良い
ことは何も行為をなさないことだと思いますが、これがなかなか出来ないので
す。

<K先生から>
ありがとうございます。ギータはヨガの書として難しいですね。


【解説】
以上の携帯メールのやり取りで何を話していたのか説明すると、

ヒンドウ教の聖典ギータは為すべく定められた義務はどのようなことがあって
も為さねばならないと、説いています。その人の役割と義務は最高神の御心で
あってそれを放棄してはならないと教えています。例えば軍人が戦場で敵と戦
かわねばならない時には、敵を殺さなければならない事が義務であり役割です。
責任感を持って義務を果たすことが最高神の御心に叶うことで、義務を完全履
行した時に最高神から祝福を受け解脱に至ると説いています。クリシュナ神が
アルジュナに義務の遂行について説き教える章がマハー・バーラタの「バガヴ
ァット・ギータ」です。私はこの思想の根本的な部分にカーストを肯定する内
容があるのではないかと考えています。

一方、ジャイナ教では絶対非暴力で戦争を完全否定しています。争いになる時
には、争いを避けて遠くへ逃げていきます。また争いの仲介者にもなりません。
争いの仲介者になることによって争いに巻き込まれることになるからです。遠
くに逃げ出す事が出来なければ、相手の暴力には無抵抗主義でひたすら忍耐し
ます。絶対平和主義がジャイナ教の教えです。マハーヴィーラは12年半の修
行の間、義務も責任も放棄してなんの行為もなさなかった。

究極の選択、義務の完全履行か、義務も責任も放棄しての無行為か、あなたな
らどうしますか? 絶対非暴力ですか?
よく考えてみてください。

<著:坂本知忠>(協会メールマガジンからの転載です)