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2015年9月27日日曜日

2015年秋 インド瞑想ツアーのお誘い

今年のプレクシャ・メディテーション国際キャンプは、ネパールのヴィラトナ
ガールで11月15日から22日に開催されます。

その際、国際的にプレクシャを広めることに多大な貢献があった人に授与され
るプレクシャ・アワード賞が、今年、坂本会長に授与されることが決まりまし
た。そこで、この期間にあわせて国際瞑想キャンプに参加することを計画して
います。授賞式に出席し、後半4日間に僧侶たちから直接瞑想を学ぶセミナー
に参加します。キャンプ終了後は、ダージリンとシッキム王国の首都だったガ
ントク地方を旅行します。

日程は11月18日成田発、28日帰国になります。ジャイナ教の本物の聖者
に会い、驚くようなジャイナ教哲学やプレクシャ・メディテーションを学ぶ貴
重な機会です。まったくはじめての方も参加できますので、ふるってご参加く
ださい。10名以上の参加表明で催行しますが、すでにほぼ確定です。ご希望
の方はお早めに事務局までお知らせください。

インド瞑想ツアーのお問い合わせ・申込先
協会事務局:japan@preksha.com
坂本知忠:tomotada@icnet.ne.jp

コラム[空の思想とマントラ]

般若心経、正確には摩訶般若波羅蜜多心経は玄奘三蔵(七世紀)が訳した大乗
経典で日本人にもっとも多く親しまれている仏教経典である。般若とは智慧の
ことであり、その智慧とは、全てのものは縁起しているから無常であり、有っ
て無いようなものだから執着してはならないと説いている。般若心経で説かれ
ている無常は、それ以前にインドにあった無我の思想を人間の問題だけでなく、
大乗仏教的にあらゆる事物に拡大解釈したものでありその内容を「空の思想」
という。

沖ヨガ行持集の般若心経の意訳を読むと、空について無と表現し、また空無と
表現している。こういう観点から空とは何かと考察すれば空と無は同じであり、
空無は無常のことを指していることが解る。無常とは時の流れの中であらゆる
ものが変化することであり、起こってくることの全ては諸縁(原因と条件)が
関係しているのだから、どんなものでも独立して存在することが出来ないとい
うものの見方の説明である。般若心経のなかで、観音菩薩がシャーリープッタ
に、全てのものは縁起していて独立して存在できないから実体がないのだと説
明している。体や心も変化するものなので私という実体は無い、つまり無我で
ある。般若心経は無常が解かれば無執着になれると教えているのである。

大乗仏教の空の思想はなぜ空の思想と言うのだろうかとの疑問がおこる。どう
して無常の思想または無の思想ではいけないのだろうか。

私は空と無には違いがあるような気がする。空と無の違いについてアヌプレク
シャしている時に内なる声のひらめきがあった。同じことの別な角度の表現の
違いなのではないかと思った。無とは私たちが感覚的に有ると思っていたこと
が、深く考察すると実は無いということが解ることであり、「有即無」のこと
だと思う。陰陽で言えば陽でありプラスであり現れていることとなる。逆に空
とはカラッポ、無いと思えることが実は満々と満ちていて有るのだと解ること
だと思う。つまり空とは「無即有」のことではないだろうか。陰陽で言えば陰
でありマイナスであり見えないことである。目に見えている形ある世界は、目
に見えない形のない世界から現れてきたと言っているのだと思う。空無という
時、それは有るものは無く、無いものは有り、満ち満ちているものは空っぽで
あり、空っぽは満ち満ちていることを言っている。陰陽一対、空無一対と考え
ればわかりやすい。

大乗仏教は出家の為でなく在家の信者のために易しく仏道修行ができる方法を
提唱している。一般大衆に南無阿彌陀仏と唱えるだけで死後、阿彌陀仏のおら
れる仏国土に往生できるというのがこれに当たる。同じように、大乗経典であ
る般若心経の最後の呪文、つまりマントラはこれを唱えるだけで、観音菩薩が
到達した悟りの霊力を手に入れることができると言っているのである。多くの
般若心経の解説書にはこの点の説明が完全に抜け落ちている。

「ぎやてい ぎやてい。はら ぎやてい。はらそう ぎやてい。ぼじそわか」
このサンスクリット語をカタカナ表記にすると
「ガテー ガテー パーラ ・ ガテー パーラ ・ サンガテー ボーディ
スヴァーハー」
となりその意味は
「往こう 往こう 彼岸に往こう。完全に彼岸に往こう。目覚め(悟り)に
幸いあれ」
である。
(この日本語訳は私がマントラとは何かに焦点をあて独自に意訳したものであ
る)

般若心経ではこのマントラが大事であり、このマントラをいつも唱えていると、
そのマントラが潜在意識化して、その潜在意識の力によって必ずそうなります
よと説いているのである。

般若心経はともすると、我々には色即是空 空即是色に代表される空の思想を
説いたものとの認識しかない。しかし、「だから知るべきである。潜在意識化
した言葉の力の知恵を。これは偉大なマントラである。叡智のマントラである。
これ以上無いマントラである。比類なきマントラである。これを唱えれば全て
の苦しみが除かれる。それは真実で疑いないことである。このマントラは悟り
の智慧と同じである。」と最後の部分で力説しているように、マントラを唱え
ることを奨励しているのである。

マントラの意味がわかってマントラを唱えればマントラの霊力を手に入れるこ
とができる。皆さん、もう一度般若心経を読んで深く味わってみてください。

<著:坂本知忠>
(協会メールマガジンからの転載です)

第64回 プレクシャ・メディテーション研究会開催予定

第64回定期研究会を下記のとおり開催いたします。ふるってご出席下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。

次回:2015年10月5日(月)19:00~21:00
場所:集会室2(地下鉄東西線「南行徳」駅から徒歩1分)
講師:中村正人

テーマ: マインドフルネス瞑想とプレクシャ・メディテーション
―その相違、共通点および有用性―

マインドフルネスの瞑想法は特に米国で盛んに実践・研究され、さまざまな医
療機関でうつ病対策にも活用されています。プレクシャ瞑想も精神疾患や心身
症対策に有用ですが、両者はアクセスする位相が異なるように思われます。今
回この点を一緒に考えたいと思います。マインドフルネス瞑想について、ご存
知の方はぜひ積極的なご発言をお願いします。 

※事前に連絡をいただかないと資料を受け取れないことがあります。
※参加費は会員1,000円/非会員1500円です。

【今後の開催予定】
・2015年12月7日(月)19時~21時 場所:南行徳

※定期研究会は、原則として、第1月曜日(祝祭日を除く)に開催しています。

新規開講 プレクシャ瞑想指導士養成講座@千葉 開講のお知らせ

新規開講 プレクシャ瞑想指導士養成講座@千葉 開講のお知らせ 
 ~自分で自分の医者になる~

坂本知忠によるプレクシャ瞑想教室を来月、千葉で開講します。お近くの方は
ぜひご検討ください。(*単位取得対象講座)

日時:10月1日~ 毎週木曜日10:00-11:30
受講料:2000円/各回

お申込み&お問い合せ先:
マクロピオティック料理教室「たなごころ」山本久美子
e-mail : tana5colo@gmail.com 

※お名前、お電話番号、参加日を明記の上、直接メールにてお申し込み下さい。
 (単発での受講も可能です)

《講座プログラム(Level1)》10月~3月全12回

第1回:10月1日 講義:瞑想とは伺かどのように行うか 
           実習:カヨーウッサグ
第2回:10月8日 講義:カヨーウッサグの理論
           実習:カヨーウッサグ
第3回:10月15日 講義:アンタルヤートラの理論
           実習:アンタルヤートラ
第4回:11月5日  講義:ジャイナ教瞑想と仏教瞑想の相違点と類似点
                  実習:アンタルヤートラ
第5回:11月12日 講義:シュヴァーサ・プレクシャの理論
                  実習:シュヴァーサ・プレクシャ
第6回:12月3日 講義:呼吸法とプラーナ・ヤーマについて
           実習:プラーナ・サンチャラ二一・ムドラ
第7回:12月10日 講義:マントラを唱える意味
                  実習:スマブリッテイ・シュヴァーサ・プレクシャ
第8回:12月17日 講義:身体の宗教哲学的意味
           実習:シャリーラ・プレクシャ
第9回:2月4日   講義:肉体、電酪気体、力ルマ体、現について
           実習:シャリーラ・ブレクシャ
第10回:2月18日 講義:8つの主要なケンドラについて
           実習:ジョーテイ・ケンドラ・プレクシャ
第11回:2月25日 講義:4ステップ瞑想の組み合わせ時間配分について
           実習:4ステップ瞑想
第12回:3月3日  講義:レベル1のまとめ
           実習:4ステップ瞑想履修書授与