第42回定期研究会を下記のとおり開催いたします。
ふるってご出席下さいますよう、宜しくお願い申し上げます 日時:2013年3月4日(月)19:00~21:00 場所:営団地下鉄東西線「南行徳」駅より徒歩1分(集会室1) テーマ:ジャイナ教とヨガ(その2)――ジャイナ教の認識論への思想の影響 前回は、ジャイナ教の歴史の中で初めてヨガ的修習を修行体系に採り入れた8 世紀中葉のアチャーリヤ、ハリバドラのヨガ理論を中心に、ジャイナ教とヨガ の史的交錯の一面を紹介しました。独自の宗教哲学を発展させてきたジャイナ 教といえども当時の思想的趨勢と無関係ではありえず、他の諸学派にも多大な 影響を与えたパタンジャリのヨガ(『ヨーガ・スートラ』)が強く意識されて いたこと、その意味では確かに当研究会でも議論したように、ジャイナの瞑想 とヨーガ・スートラの内的三支分(あるいはサーンキャ哲学の二元論)は類似 していて当然であること、しかしながらそのプロセス(cittaのはたらきの解 釈)と目的(三昧ないし解脱の意味)においては大きな違いがあることが納得 のいく形で提示されたのではないかと思います。 次回は、今度は他の哲学諸派を含む様々なインド思想哲学がジャイナの認識論 にどのように影響したか、影響を受けながらも残ったジャイナ独自の要素はな にかといった点を検討したいと思います。ちなみに、ここでいう「認識論」と は、たとえば瞑想時に瞑想対象にどのように意識を向け、その対象をどのよう に認識するかということに関わります。「知覚瞑想」でいう「知覚」とは何か という根本問題を検討します。 ※開催直前に必ず協会ブログページ(http://prekshajapan.blogspot.com/) をご確認ください。連絡事項を掲載する場合があります。 ※準備の都合上、出席される方は前日までに中村 (savita.nakamura@gmail.com)までご連絡ください。ご連絡をいただかな いと、資料を受け取れないことがあります。 ※当日参加費として1000円(非会員の方は1500円)(通信費・会場費・資料代 等を含む)を頂戴いたします。