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2010年11月8日月曜日

第21回プレクシャ・メディテーション研究会開催のご案内

拝啓  時下、益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。

第21回プレクシャ・メディテーション研究会を下記のとおり開催いたしますので、ご案内申し上げます。ふるってご出席下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。

準備の都合上、出欠を前日までに中村までご連絡ください。  

敬具



* 今年度より、原則として、毎月第1月曜日に研究会を開催することになりました。

日時: 12月6日(月)19:00~21:00 

場所: 「市川市南行徳
(東京メトロ東西線「南行徳」駅下車、徒歩1分。南口を出て線路沿いに浦安方向へ。突き当たりの建物。立体(タワー)駐車場有り(車入口は大通り側))
アクセスマップ: http://www.city.ichikawa.chiba.jp/gyotoku/m_mapprak.html

報告者:中村正人

テーマ:ヨガの呼吸と瞑想の呼吸――その哲学的および科学的意味

前回は、アチャーリヤ・マハープラギャ師の叙述を中心に「呼吸の知覚」瞑想の、とくに科学的側面を検討しました。そしてシュヴァーサ・プレクシャの効用が科学的にどのように説明されているか、その範囲を明らかにしました。しかしながら、「呼吸の知覚」の際に行うのに理想的とされる「科学的な完全呼吸」とは実質的にヨガでいうプラーナーヤーマであり、このヨガ式呼吸法の意義が強調されている半面、それを知覚することで何故にシュヴァーサ・プレクシャの効果が生まれるのか、どこまでがヨガ式呼吸法の効果でどこからがシュヴァーサ・プレクシャ自体の効果なのかが必ずしも明確ではなかったように思われます。
そこで次回は、まず「科学的な完全呼吸」の内容をザヴェリ氏の別の著作で今一度詳しく確認し、それとヨガのプラーナーヤーマを比較します。それによって効果の切り分けができるかどうかが一つのポイントとなります。またその際、必要に応じて、現代の呼吸の科学に関する知見も参照します。さらに、これらの呼吸法が他の瞑想、とくにプレクシャと同じく古くから伝わるヴィパッサナー瞑想の呼吸の教え「アーナーパーナサティ・スートラ」ではどのように扱われているのか、プラーナとは結局何なのか、ひいては呼吸とは何なのかについても様々な角度から見ていきたいと思います。外側からプレクシャ瞑想の理解を試みるというのが次回のアプローチです。参加される方は、参考として下記の日本語文献の中から関心のあるものをぜひ事前にお読みください。一層議論が面白くなると思います。

①B.K.S.アイアンガー著/沖正弘監訳『ヨガ呼吸・瞑想百科――プラーナによる心身のバランス回復』(白揚社)

②井上ウィマラ『呼吸による気づきの教え――パーリ原典「アーナーパーナサティ・スッタ」詳解』(佼成出版社)

③ラリー・ローゼンバーグ著『実践ヴィパッサナー瞑想 呼吸による癒し』(春秋社)

以上