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2014年12月28日日曜日

新年会(2015年1月)のご案内

賑やかなクリスマスも終わり、今年も残すところわずかとなりました。せわし
い時期ですが、こういう時節にこそ瞑想して穏やかな心で新年を迎えたいもの
です。

さて、年明けの1月24日(土曜日)、久しぶりに新年会を開催いたします。場
所はプレクシャ・コミュニティでいつもお世話になっている東京御徒町に在る
ジャイナ教レストラン『ヴェジハーブサーガ』です。在日ジャイナ教徒の面々
にも声をかけて楽しい会にしたいと考えています。良質のスパイスを使った美
味しい完全菜食料理を味わいながら、来年の展望を語りあいましょう。メニ
ューにない珍しい特別料理も出してくれるそうです。お楽しみに!

日時: 2015年1月24日(土曜日)18:30~
場所: 『ヴェジハーブサーガ』
(東京都 台東区 上野 5-16-9 サンエイビル B1F)Tel:03-5818-4154
http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13102977/dtlmap/
費用: 2~3000円程度

予約・お問合せ:japan@preksha.com 日本プレクシャ・ディヤーナ協会
(又は、Facebook「プレクシャ・コミュニティ」グループより、イベント「新
年会(1月24日)のご案内)」で「参加する」をクリックして下さい。イベン
トは詳細確定後、近日中に作成する予定ですので、確実に連絡を受け取りたい
方はお早めに「プレクシャ・コミュニティ」グループへの登録をお済ませくだ
さい。Facebookからの招待状と参加は登録者とその「友達」までとさせていた
だきます。)

定期講座のご案内

■「瞑想とヨガ」坂本知忠講師による、プレクシャ瞑想教室 <東中野>
(*単位取得対象講座)

『勝利者の瞑想法』著者である坂本知忠による定期プレクシャ瞑想教室です。
11月から、プレクシャ瞑想の初級から中級までの基本が学べる内容となりまし
た。初心者から上級者まで想定しています。ぜひご参加ください。

2015年1月から3月末までレベル2の講座を始めますので、下記日程および講義
内容をご確認の上、ご参加ください。

日時:毎週木曜日 19:00~20:30
<内容>
レベル2からの参加も、部分参加も可能です!

1月15日 ディープ・カヨーウッサグ ジャイナ教哲学講義
1月22日 4ステップ瞑想復習 ジャイナ教哲学講義
1月29日 シャリーラ・プレクシャ 上級1 講義と実習

2月5日 シャリーラ・プレクシャ 上級2 講義と実習
2月12日 チャイタニヤ・ケンドラプレクシャ 1 講義と実習
2月19日 チャイタニヤ・ケンドラプレクシャ 2 講義と実習
2月26日 アヌ・プレクシャ 沈思黙考 講義と実習

3月5日 アヌ・プレクシャ 自己暗示 講義と実習
3月12日 レーシャ・ディヤーナ 講義と実習
3月19日 レーシャ・ディヤーナ 講義と実習
3月26日 レベル2 のまとめ 堅い決心 6種瞑想連続実習

場所:NPO沖ヨガ協会 沖ヨガスタジオ
   中野区東中野3-6-14 小谷ビル301
電話番号:03-6908-5613
http://okiyoga.com/studio/index.php?Class
交通:JR東中野西口より徒歩5分、東京メトロ東西線落合駅より徒歩3分

アクセスマップにつきましては、下記URLにてご確認ください。
http://goo.gl/maps/qJtvK

※当日参加費として2,000円を頂戴いたします。
※NPO沖ヨガ協会(国際総合ヨガ協会)の会員でなくとも受講できます。
※初めて参加される方は予め連絡をいただき、日程や開催場所をご確認下さい。
※ヨガマットは不要です。


■プレクシャ・メディテーション基礎実践コース <浦安>
(*単位取得対象講座)

プレクシャ・メディテーションとプレクシャ・ヨガの基礎をじっくり学び、
基本ステップの習得を目指します。

講師:中村正人(協会認定講師)
日時:水曜日9:30-11:30

2015年1月のテーマ: アンタルヤートラの基本と実践
1月14日: 背骨(椎骨)と脊髄の確認と知覚
1月21日: ウォーキング瞑想とランチ新年会(葛西臨海公園内)
1月28日: 中枢神経系の知覚と理解

場所:千葉県浦安市内
会費:会員1200円(一般1400円)/2h

※初めて参加される方は予めご連絡のうえ、日程と場所を確認してください。
 (原則として毎週開催されますが、都合で開催できない日もあります)
※定員制です。ヨガマットもご持参ください。
 お問い合わせ先:savita.nakamura@gmail.com

コラム[沈思黙考「おかげさまで」] 

ディヤーナとは、何かをすることではない。何もしないこと行為をやめること
である。動かない、働かない、食べない、寝ない、考えない、呼吸しないこと、
つまり生きていて死んだ状態になることである。その時、身体内部に起こって
くること、それがディヤーナである。無為の行為がディヤーナと云える。考え
を止めることはメディテーションの重要な要素といえるが、一つのテーマを深
く広く考えて、一生懸命考えぬけばそれはメディテーションと同じである。

私達は瞑想している時に、身体内部の感覚を感じている。感じようとする意識
で身体内部にある様々な感覚を感じていく瞑想法がプレクシャ・ディヤーナで
ある。それを知覚瞑想と云う。知覚瞑想を行えば変化と流れが良くわかる。内
なる智慧の扉が開かれて渾々と叡智が湧いてくる。諸行無常の理解が格段に進
み無執着になっていく。恐怖心がなくなり、不安が無くなる。無執着になれれ
ば、心が安定し、行動と生活が正しく行えるようになれる。迷いが消え自分の
生き方に確信が持てるようになってくる。それが、知覚瞑想の効用である。

知覚瞑想によって自分が生きている実感を強く感じ、原因と結果の法則、因果
律の理解が深まる。そして全ては自己責任、自力であって他力ではないと考え
やすい。知覚瞑想によって我々は生きていると実感できるが、生かされている
のだと気づきにくい。そうなると、なかなかエゴの心が消えず自己中心的にな
りやすい。エゴは本能的に根深い汚れた心で、これを清らかにしなければ決し
てアカルマ(無業・純粋)にはなれない。

私達は多くの人と物と自然からの恵みと宇宙法則によって生かされている。今、
自己がこの場でこのように存在出来ることは、かけがえもなく尊いことで奇跡
のようなご縁のおかげであると理解しなければならない。宇宙始まって以来の
数々の尊い御縁のおかげで今の自分があるのだと深く考えてみよう。そうすれ
ば、それらに対して深い感謝の気持ちが起こり恩返しの生き方ができるように
なれる。それが人間としての一番正しい生き方、エゴのない生き方になる。

時間を遠く遡って宇宙の始まりまで辿ってみよう。何も無いVacuumと呼ばれる
真空、その真空でも空っぽにはならず、ミクロの世界で素粒子が生まれたり消
えたりしている真空のエネルギーがあると考えられている。その真空エネル
ギーの一欠片が或るとき膨張した。宇宙の始まりのインフレーション(急膨
張)が起こった。ボトルに入っていたシャンパンの一つの泡が急膨張して地球
の大きさになり、太陽系の大きさを超え、銀河系の大きさにまで広がるまでに
かかった時間といえば、僅か10の34乗分の1秒だった。真空のエネルギーが急
膨張して(真空のエネルギーが膨張しても密度は変わらなかった)水が氷にな
るように相転移が起こった。1cm3の水が氷になるとき80calの熱が発生するこ
とが知られているが、ビッグバンの相転移の時1cm3あたり10の94乗calの熱が
出た。その時に10の29乗度と云う凄まじい高温となったそれが宇宙の始まりビ
ッグバンである。ビッグバンの前に宇宙の急膨張があったとの宇宙物理学理論
がインフレーション理論だ。138億年前に私たちが存在している宇宙に起こっ
たことだ。そして均一に広がった宇宙の温度の中で10万分の1度という僅かな
温度差で物質密度のムラが生じ、星星が生まれた。

初期の宇宙には元素は水素とヘリウム、リチウムしかなかったが、恒星内部で
起きる核融合反応によって、ヘリウムから炭素、酸素、ケイ素などが作られ鉄
まで作られた。更に恒星の一生の最後の超新星爆発によって鉄より思い元素が
合成され宇宙空間にばらまかれ、新たに生まれる恒星の材料になった。こうし
て何度も何度も恒星の一生が繰り返され、ビッグバンから90億年たって、太陽
系が誕生した。

初期太陽系の小さな惑星は互いに衝突して合体し、太陽に近い岩石型惑星と氷
型惑星に別れて成長していった。水星、金星、地球、火星の岩石型惑星は20個
ほどに合体した岩石原始惑星が更に衝突合体した結果であることがわかってき
た。原始地球は微惑星の衝突によるエネルギーで煮えたぎり、地表まで熱く溶
けたマグマの海だった。その原始地球に大きな惑星が衝突したその衝突はグ
レートインパクトと呼ばれ、この時原始地球の一部がちぎれて月が出来た。ま
たこの時の衝突の影響で地軸が23度ほど傾いて自転するようになったと考えら
れる。この月という地球の衛星、地軸の傾きがなかったなら地球上に様々な生
命が育まれなかったかもしれない。季節の変化、潮の満ち引きが地上の生き物
に様々な影響をあたえている。

46億年前、地球が誕生したばかりの頃は地表が高温過ぎて、地球を取り巻く大
量の水蒸気は地表まで到達することが出来なかった。高温の雨が地表に降り注
いで海が出来たのは、5億年ほど経過した41億年前と考えられている。地球表
面に海洋が出来、バクテリアが生まれた。やがて(27億年前)海の中で光合成
する植物プランクトンが現れた。そして10億年ほど前に多細胞生物があらわれ、
植物プランクトンは海藻となり、4億年ほど前に陸上に進出して草木の祖先と
なった。次に草木を捕食する生き物の昆虫があらわれ、恐竜や哺乳類が誕生し
た。人類が出現するのは更に長年月の時間が必要だった。

私たちが今存在しているということは、過去に地球上に生息した多くの生き物
たちと繋がっているのだ。両親や祖父母、曾祖父母だけが先祖ではない。今は
化石となってしまった太古のアンモナイトまで祖先の糸で繋がっているのかも
しれない。私たちの体を形作っている様々な元素・原子は宇宙の生々流転の中
で超新星爆発が繰り返されたことで作り出された物である。私たちの体を構成
する原始・元素の中に宇宙の過去の歴史が刻まれている。このように深く考え
れば、私達は人間関係や生活に必要なものを含めて、さまざまなご縁と恩恵に
よって生かされているというのが本当の姿だと解る。生きているのではなく、
生かされているのだ。なんとありがたいことであるか。そのように思うとき、
エゴの心は晴れ晴れとして、他のために生きようという気持ちが高まってくる。

物理学は物質のことを研究しているが、物質の背後で物質に変化の方向性を与
えている神聖なものの存在を仮定せずには居れない。その神聖なものこそ、意
思であり意識であり魂であり神と呼ばれるものだ。宇宙は物理的に探知できる
ものと、探知できないものの二つで成り立っていると思う。だとしたら物理的
に探知出来ないものは瞑想によって探知するしか方法はない。

<著:坂本知忠>
(協会メールマガジンからの転載です)